世界の人々に真の豊かさを提供するためには、優れた技術だけでなく、そこへデザイン視点を取り込み、新たな価値を創造することが重要だと考えます。
東京大学生産技術研究所(Institute of Industrial Science: IIS)は、こうした価値創造が持続的に起こる「ものづくり未来像」の実現へ向けて、そのための仕組み作り・人材育成の取り組みを始めました。
これがIISの「価値創造デザイン(Design-Led X)」です。
IISは、日本最大級の大学附置研究所です。110名を超える教授、准教授、講師のそれぞれが研究室をもち、国内外から1,000人を超える研究者が、基礎から応用まで、工学のほぼすべてをカバーする分野で研究を行っています。
量子レベルのミクロな世界から地球・宇宙レベルのマクロな世界を対象に、最先端の研究を行っています。
IISの強みは、このように工学の優れた知と技術が集積化されていることにあります。このものづくり基盤に、デザイン視点を取り込み、さらには産官学民の力を結集させることにより、世界に類を見ない価値創造の場を形成したいと考えています。
価値創造デザイン推進基盤は、「価値創造デザイン」に関する研究教育を推進し、また同時に国内外に開かれた産学官民協働拠点を形成することを目的に東京大学生産技術研究所内に設置された研究施設です。
以下のメンバーにより組織されています。
価値創造デザインは、価値創造デザイン推進基盤による運営のもと、様々な組織が協働し推進されています
価値創造デザインコンソーシアムは、様々な業種の企業、官公庁、学術機関で連携した、産官学民共創のためのプラットフォームです。オープンなコラボレーションの場で、それぞれの人材、技術、アイデアを持ち寄り、価値の創造を目指します。
DLX Design Labは、東京大学生産技術研究所内に組織された価値創造デザインを実践するラボで、世界中の学術機関との連携を行いながら、多様な専門性を持った研究者、デザイナーによって組織されたマイクロラボによるイノベーション創出や、デザイン思考と先端研究をテーマにしたワークショップの実施等を行います。